第11回全国和牛能力共進会宮城大 会で問われる和牛の「生産力」一高めよう生産力伝えよう和牛力明日へつなぐ和牛生産一

摘要

第11回全国和牛能力共進会（以下「全共」 という）宮城大会のもっとも大きな特徴は、 過去最大規模の出品頭数（表1)となつたことである。平成24年に第10回全共長崎大会が 開催された当時は、その直前に、口蹄疫、そ して東日本大震災と国内で大きな災害が続 き、和牛にとって将来への明るい希望が見い だしにくい時期でもあった。そのような状況 の中にあって、多くの関係者の理解を得なが ら開催にこぎ着け、和牛関係者から復興への 足掛かりとなるような大きなエネルギーが沸 き上がり、次の宮城大会を目指してより一層 頑張ろうといつた形で閉幕できたこと力《今回 の出品頭数の拡大につながつたものと考えら れる。例えば、今回の初出品県としては、ま ず福岡県が挙げられる。福岡県は肉牛の部に 初挑戦である。また、和歌山県は肉牛の部に 出品したことはあつたが、種牛の部には初挑戦である。これらの地域では、いずれも博多 和牛や熊野牛など地域ブランドの盛り上げと ともに全共への出品が計画された。さらに、若雄区や繁殖雌牛群区（表2)に初挑戦する 出品道府県もあり、地域ブランドをけh引す るのは産地の種雄牛であること、また、地域 ブランドを支えていくのは繁殖雌牛集団であ ること等が出品に至る経過として考えられ る。結果として、過去最大の出品頭数規模と なった宮城大会が盛大に開催されることと なった。