鳥インフルエンザの発生とその防疫対策

摘要

2010年10月、北海道の稚内市大沼で採取さ れたカモふhからH5N1亜型高病原性鳥ィン フルェンザウィルスが分離された"。北海道大学では鳥インフルエンザウイルスの生態解 明の一環として毎年独自に渡り鳥のふh便調 査を実施している。その結果、183検体中2 検体からウィルスが分離された。カモは鳥ィ ンフルェンザウィルスの自然宿主であり、そのふh便からウイルスが分離されること自体 は珍しいことではない。しカゝし、高病原性ゥ ィルスが分離されたのはわが国では初めての ことであった。毎年冬季になると日本各地の 湖沼には多数の渡り鳥が飛来することから、 この事例はH5N1亜型ウィルスが日本各地で 分離される危険性を示唆するものであった。