養豚用飼料ルーサンの給与問題

摘要

イギリスのFarrellら（1973)は，ルーサンの細胞膜成分について，体重50-60kgのランド レース種4頭を用いて，消化試験を行っている。試験1は対照区として飼料Aを用いたが，これは市販の育成用飼料で，CP 20%,セルロー ス7%，エネルギー3. 9kcal/gで，1日900gを給与した。試験区はアルカリ処理わら（飼料B区，セルロース区）で，粗飼料として1日300gを給与 した。試験は4週間の馴致の後，5日間の消化試験を実施した。乾物の消化率は対照区79. 4%,試験区66. 5%で対照区が勝った。CPは86. 9% ： 76. 8%,細 胞膜成分は52. 7% ： 48. 0%,エネルギーは80. 7% ： 68. 9%,セルロースは41.6% ： 48. 8%で， セルロース以外は対照区が勝った。