会長就任にあたって--新たな展開と発展に向けて

摘要

宮島英紀会長より本会の平成19年度会長を引き継ぐこととなりました．私の役目は，日本応用磁気学会から日本磁気学会への会名変更に伴う本会の新たな展開·発展に向けた政策を明確に打ち出し，本会の地道な発展を"一足（ひとあし）また一足"と進めることと考えています．本会が設立された1977年頃は，ちょうど磁気記録の新たな発展に向けた始動期と重なっていました．それに続く1980年代から1990年代は，磁気記録産業の信じられないような大型発展期にあたり，当時，本会ほその勢いに乗り，"何でもできる応用磁気学会"という雰囲気で，10周年のときなどは飛ぶ烏を落とす勢いであり，かつ，会員も順調に増加の傾向であったのを記憶しています．