高値から市場関係者は様子見状態原料不足で中国産Co化成品価格が大幅上昇

摘要

コバルト海外相場が10月24日以降，高品位品，低品位品ともlb当り30～31ドルと30ドルを超えた水準となっている（英メタルブレティン誌LMB10月31日）。 また，BHPビリトンのウェブサイトはハイグレード品（99.8％）が同31.20ドルと提示されている。 BHPは10月17日から約60tの販売を行っている。アメリカ，ヨーロッパのコバルト生産者は2008年1月からの契約交渉中で，高値に持っていきたいメーカーが値を上げているとの見方ある。 一方，実際のスポット市場での価格が上昇しており，今後35ドル台まで上昇するとの予想もあるが，市場関係者は様子見状態といわれている。 現状でのコバルトは十分な供給があり，オファーがあればすぐ出せる状態という。 ユーザーでは30ドル台では上がり過ぎとみており，一本調子で相場が上昇するかどうかは不透明である。