東日本大震災における一次仮置場の管理と災害廃棄物の分別

摘要

東日本大震災により多量の損壊がゎき（災害廃棄物）が発生し，環境省の推計では約2，250万tと報告されている．仮置場（一次仮置場）の設置数は岩手県，宮城県，福島県の合計で297か所，その面積は973haとなっている．一次仮置場への災害廃棄物の搬入割合は平成24（2012）年1月31日時点で70％であり，その多くがすでに収集運搬済みである．一次仮置場は一市町村に1か所の自治体もあれば，最大で24か所の自治体もあり，仮置場ごとで分別の方法も異なっており，仮置場の管理者の経験値にしたがって分別されている場合もある．