生石灰の水和調製によって得られた消石灰の塩素ガス吸収特性よ細孔構造の関係

摘要

都市ごみ焼却炉から排出されるHClおよびSO_2などの酸性ガスの除去方法としては，湿式法，半乾式法，乾式法などがある．一般に，湿式法ほこの中でも比較的除去効率が高く，HCl，SO_2などの排出基準が厳しい場合に適用される．しかしながら，湿式法は増湿した排ガスの再加熱などによる除湿，さらにほ別途排水処理施設および塩乾固設備などが必要になり，プロセスが複雑となる．これに対して，乾式法では電気集塵磯またはバグフィルタ直前の煙道に消石灰（Ca（OH）_2）を吹き込む乾式ガスクリーニングが数多く採用されている．乾式法は湿式法に比べて酸性ガスの除去効率は比較的低いものの，処理システムがコンパクトであり，また排水処理などの複雑な操作を必要としない．