LIB負極材市場--電動自動車市場の立ち上がりで爆発的な需要拡大へ期待追われる日系メーカ1，000円/kgの実現は必須

摘要

2010年度は世界各国で既存の民生機器に加え車載用、産業用等の中·大型LIB需要が徐々に出始めており、負極材需要が拡大している。民生機器以上に自動車向けでは使用される負極材が莫大な量となる。黒鉛系負極材を例に挙げると、民生機器で使用されている電池（円筒型や角型）には4～10g程度の負極材が使用されているが、自動車向けになるとHEVで2～3kg、EVで30kg程度の負極材が使用されることとなる。2011年～2012年はEV、HEV等の電動自動車市場立ち上がり期にあるが、少なくとも10，000～20，000tレベルの新たな負極材需要が期待できる。2012年度から2015年度にかけて、電動自動車市場規模は2、30万台～50万台程度（最大100万台程度）になると予測される。これに対し、負極材上位シェアメーカーは更なる設備増強で安定供給体制を強化、新規参入メーカは自動車メーカに対して供給力を提示し、採用に結び付けようとしている。