Au（111）面上に由成させた末端が負に帯電したアルカンチオ-ル自己組織化単分子膜への四級アンモニウムイオンの吸着による三次元構造の構築

摘要

末端が負に帯電した2-mercaptoethanesulfonate（MESA）自己組織化単分子膜（SAM）表面に、静電的相互作用により四級アンモニウムイオンを吸着させ、三次元構造を構築することが本研究の目的である。 3－mercaptopropionic acid SAMへの対称四級アンモニウムイオンの吸着により、SAMの還元脱離電位が負電位側に変化することが北川らにより報告されているが、吸着構造の詳細は解明されていない。 本研究では、四級アンモニウムイオンの吸着によるMESA SAMの組成構造について、還元脱離サイクリックボルタンメトリー（CV）、X線光電子分光法（XPS）、反射赤外スペクトル(PM－FTIMS)、接触角測定を用いて検討を行った。