AMPA受容体の 卜ランスレ一ショナルリサーチ

摘要

シナプスは神経細胞同士をつないでいる構造体で ある。シナプス前神経に興奮が伝わると.神経 伝達物質がシナプス終末から放出され，受け手の 神経のシナプス後膜にある受容体に結合する。そ してイオンチャネルを形成している受容体が開 き，イオンが細胞内に流入してくる。興奮性グル タミン酸シナプスは脳内シナプスの大半を占める と言われており，グルタミン酸受容体の一つがAMPA受容体（a -Amino-3-hydroxy-5-Methyl-4-isoxazolepropionic Acid Receptor)である。本 稿ではAMPA受容体を切り口としたシナプス研 究の概念をヒ卜疾患の病態解明、革新的診断、治 療法開発へと繋げていく挑戦について概説する。