磁気刺激装置Magstim Rapid

摘要

経頭蓋磁気刺激装置(Trans cranial Magnetic Stimulator ： TMS)は，1985年Royal Hallamshire病 院及びSheffile大学で開発され大脳皮質磁気刺激の 最初のデモンストレーション後，主として，中枢 神経系の診断及び脳機能解明の非侵襲的刺激手段 として急速に普及しました。現在TMSは，その非 侵襲性、安全性により簡便に大脳皮質を電気的に 刺激できることから，難治性の神経系疾病の治療 器としてその有用性が認知され，臨床応用研究が 盛hに行われています。その成果として，最初に 米国において鬱病治療器として臨床応用され，現 在，EC諸国及び，カナダ等でも治療器として使用 されています。未だ臨床研究中ですが，パーキン ソン病，脳血管障害後の機能回復，中枢性疼痛治 療等に有効性が確認され，今後急速に治療器とし ての普及が加速されることが予想されます。