サルにおけるウイルス成分2重鎮RNA（dsRNA）に対する自然免疫反応評価法について

摘要

バイオ医薬品の前臨床評価に使われるサルにおいて，自然免疫横能評価法は確立されていない。末梢血中のナチュラルキラー（NK）細胞数は個体差や変動が大きく，末梢で低下した場合は全身の自然免疫機能を評価する必要があると考えられる。今回はサルにウイルス成分であるdsRNA（合成されたpoly－lCL）を投与後のNK細胞数の変動，サイトカイン産生から，Poly-ICL投与によりサルの自然免疫応答が示唆された。このことから，サルにおける自然免疫機能の評価方法としてpoly－lCL投与後のNK細胞応答を測定することが一つの評価法となることが考えられた。