動画像処理を応用した心電図同期SPECTにおける心筋左室壁のねじれ解析

摘要

心電図同期心筋SPECTで得られた画像から心機能を評価する解析法として数種類の方法が提唱されているが,これまで提唱されてきた解析方法では心筋内部の動きを定量評価することはできない.そこでわれわれは動画像から動きベクトルを算出するオプティカルフロー法のアルゴリズムを三次元空間+時間軸の四次元に拡張し,三次元の動画像から三次元の動きベクトルを算出した.さらに算出した心筋壁の動きベクトルから大きさやねじれ角を抽出し,これらの情報を一望することが可能なように,二次元極座標表示であるBull's Eye表示を行った..正常ボランティア画像においてこの解析方法を心筋壁運動解析として検証した.,心筋の動きベクトルの大きさやねじれ角度をBull'sEyeとして表示することにより,複雑な心筋の動きをより臨床で理解することを容易にすることが可能となった.