当院ペインクリニック外来における末梢性顔面神経麻痺診療の現状一過去5年間における症例の検討から星状神経節プロックの有効性を探る一

摘要

当科における末梢性顔面神経麻瘅治療の主体は星状神経節ブロック（SGB: Stellate ganglion block)である。SGBは類 部の交感神経系を遮断し、頭頸部の血流量を増加し虚血の改 善や浮腫の消退をもたらし顔面神経麻痺に有効である[1-5]。 重症度と予後の判定には顔面神経麻痺スコァ（柳原40点法） と神経電気検査（ENoG: Electroneurography)を用いてい る。ENoGは当科で行っており、重症度に応じて早期からの リハビリテーションも併用している。さらに高度麻痺に対し て長期的な診療を行い、後遺症を評価しながら適切なリハビ リテーションを継続している。