分子シミュレーションを活用したナノ細孔内三態相平衡·液液相平衡の熱力学モデルの構築

摘要

多孔体内部の現象は様々なプロセスで利用されているが、反応工程などが吸着工程の上流にある場合には、これらの影響を外乱として受ける。実プロセスでの制御対象は、この外乱を含む温度や圧力といったマクロ因子であり、運転中にリアルタイムでミクロ現象を観察してプロセスを制御するのは考えにくい。さらに、表面から奥深くにある細孔では、ミクロ現象の測定自体が困難であり、研究対象にすらなりうる。