圧力スイング吸着法によるNOxリサイクル設備

摘要

現在、我々は豊かな生活を享受しているが、それには基本となる電力の安定な供給が大きく寄与している事は明らかであろう。これまで電力の大部分は化石燃料の燃焼による所謂火力発電により得られてきたが、現在では原子燃料を用いた原子力発電は全体の約3割を担う必要不可欠なエネルギとなっている。しかしながら、資源量の少ない日本では風力発電や太陽光発電を除き、これらの化石燃料及び原子燃料のほとんどを海外からの輸入に頼っている。そのため、化石燃料を用いた火力発電とは異なり、唯一リサイクルが可能な原子燃料サイクルの確立が望まれ、準国産エネルギ創出を目指して青森県·六ヶ所村の日本原燃株式会社殿の再処理工場にて試運転が進められている。