就学後に対側手術を行った両側人工内耳装用児の検討

摘要

小児に対する人工内耳の適応が広がり、低年齢かつ両側手術例が増加している。手術時期についてはで きるだけ早期に、間隔を空けずに施行するほど良いとされており、先進諸国では両側同時手術が一般的な医療となっている。しかしな力sら、様々な理由で初回手術から長期間経過したのちに2側目の手術を行う 症例も存在する。2側目の手術適応については明確な基準がなく 、特に小児においては適応に迷うことも ある。今回我々は、当科で両側人工内耳手術を行った症例のうち、とくに就学後に2側目の手術を行つた 症例を中心に検討を行い、両側手術の問題点について考察した。