棚田地域の保全をめぐる動き～多面的な機能を果たしている「棚田」を守るために～

摘要

棚田を辞典で引いてみると、「急な傾斜地を耕して階段状に作った田」「山腹などの急傾斜に階段状に作った田」などと書かれているように、自然傾斜を緩和した階段状の水田を「棚田」と呼hでいます。 地域によっては「千枚田」「谷津田」などと呼ばれています。 棚田は、長い年月にわたる農民の努力と工夫の積み重ねにより造られ、耕作、維持されてきました。 棚田は、その多くが中山間（注1）地域の上流に位置し、棚田が耕作、維持されていることで、その下流や、周辺地域への悪影響（土砂流亡、洪水）を和らげる役割を果たしています。