データの欠測をおきえる被験者及び評価デザインについて

摘要

香粧品の有用性を客観的に評価し，その効果を検証することは製品を開発，製造販売する者として消費者の信頼を得るために重要である。これら香粧品の有用性評価試験を計画するとき，より効率的に目的とする言式験製品の効果を立証することを考慮しなければいけない。特に近年は商品の差別化を図り，より魅力的な商品と映るよう様々な手法を用いた有用性の提示が頻繁に見受けられる。一方，いくつかの有効性評価ガイドラインが国内外で発表されており，これらガイドラインに準拠した評価の施行が求められていることも事実である。このような香粧品の有用性を臨床的に評価する場合，色々な不確定要素を考慮して試験計画を立て，施行していかなくてはならない。もともとヒトを用いた塗布効果試験は後から述べる要因によってデータの欠測が起きやすく，結果がバラつきやすい性格のものだからである。