隣接チャネル漏洩電力と測定法,相互変調歪みやP_(1dB)と測定法：隣接チャネル漏洩電力の測定

摘要

限られた電波資源を多くのユーザで共用する方法として，無線局の用途やユーザごとに使用周波数帯域を割り当てています．例えば中波帯はラジオ放送，UHF帯はディジタル·テレビ放送に割り当てられています．さらに，使用周波数帯域の中でもチャネルを割り当てることが多いです．例えば，ディジタル·テレビ放送のチャネル13は470～476MHz，チャネル14は476～482MHz，…，チャネル52は704～710MHzというように6MHz幅で割り当てられています．あるチャネルを割り当てられた無線局が自分のチャネル以外の帯域に放射してしまう電力（図6.1）を「隣接チャネル漏洩電力」といいます．絶対値（隣接チャネル漏洩電力，Adjacent Channel leakage Power: ACP）で規定する場合と，相対値（隣接チャネル漏洩電力比，Adjacent Channel Leakage Ratio: ACLR）で規定する場合があります．