宇部興産、海外のCPL設備稼働率100％に～国内は減産継続

摘要

宇部興産は海外のCPL（カプロラクタム）設備稼働率を100％に引き上げる。 中国を中心にCPLの買いが戻りつつあることに対応するためで、タイの年産11万トン（12万トン含み）設備は2月上旬からフル稼働に移行済み。 さらに3月からスペインの9万5,000トン設備についても50％だった稼働率を100％に戻し、増産分をアジア地域で販完する考えだ。 一方、国内では減産を継続する方針で、堺工場（年産9万5,000トン）は3月15日から毎年行っている定修に入り、通常は4月15日に再開するところを今年は最低でも5月15日まで停止。 宇部ケミカル工場（9万トン）では50％の減産（2系列中1系列を完全停止）を続ける。