積水化学、カンパニー制導入後最高益～自動車·原料高·円高に不安感

摘要

積水化学工業の2011年3月期連結営業利益は、前期比37.2％増の493億円で、カンパニー制導入（2000年）以降の最高益を達成した。損益分岐点を3ポイント引き下げるなど、コスト削減や固定費の抑制など収益体質の強化に加え、高成長分野と位置づける「フロンティア7」（住宅ストック、管路更生、水インフラ海外、機能材、車両、IT、メディカル）の売上高11％増、全完上高に占めるアジア地域の売上高が23％増の676億円（28％増加した海外売上高の比率は19.7％）といった成長需要を取り込めたことによる。またIT分野強化を図り、機能フィルムメーカーの鈴寅を4月27日付で買収。今後ITOフィルム事業に参入する。