発泡ウレタンフォーム断熱材に低GWP発泡剤の採用進む－2020年までにGWP100以下のフロン類低減目標－

摘要

断熱材分野でウレタンフォーム発泡剤のGWP（地球温暖化係数）低減がようやく進みはじめた。断熱材分野では、2010年頃までにオゾン層破壊係数が0であるHFC－245fa（GWP1030）、HFC－365mfc（GWP794）などの代替フロン発泡剤に切り替えが進hだが、低GWP化をはかるためのノンフロン代替物質の開発が遅れていた。2020年までにGWP100以下をめざすフロン類低減目標を達成するには、ノンフロン発泡剤の普及が欠かせない。セントラル硝子が2012年から製造しているHFO－1233zd（E）は、GWPが1以下の理 想的な代替物質で、これを販売するハネウエルによれば、HFO（ハイドロフルオロオレフィン）系発泡剤を用いた吹付けウレタンフォーム断熱材の施工件数は、2015年の100件程度から2017年前半には300件と、3倍に増加しており、施工現場への浸透が進みつつある。