丸善石化、3月期業績は減収減益～原料高と市況低迷が響く－4月スタートの中計は収益構造改善·連携·技術伝承が課題－

摘要

丸善石油化学の2013年3月期単独業績は、2012年が第3エチレン製造装置（3EP、自社エチレン設備）の定修年だったことに加え、MEK（メチルエチルケトン）の販売が震災前レベルに戻っていないことや景気低迷による需要減で出荷が伸び悩み、売上高は前期比7．1％減の3，561億円だった。また、市況が低迷するなかでの原料高により、収益面でも低調に推移、営業損益は5億円の赤字となった。一方、為替換算差を加味した経常利益段階では、円安による為替差益の発生などにより前期比29．7％減の19億円、当期純利益では11，5％減の17億円と黒字を確保した。なお、製品販売数量は10％減の325万トンだった。