合繊原料、需給緩和傾向強まる～PTA·CPL供給過剰顕著に－EGは比較的タイト／ANは需要次第でバランス改善へ－

摘要

合成繊維原料4製品（PTA、EG、CPL、AN）は、中国を中心に大規模な新増設が相次ぎ、総じて需給緩和傾向が強まった。特にPTA（高純度テレフタル酸）とCPL（カプロラクタム）は供給過剰が著しく、中期的なタームではバランス改善が望めない。一方、EG（エチレングリコール）はプラント新増設が少なく、需給バランスは比較的良好。 AN（アクリロニトリル）は短期間に新増設が集中し、同時に需要が低迷したことで供給側の余剰感が広がったが、今後の新増設は限定的なため、需要次第で改善に向かうと予想される。