炭素繊維の世界動向～拠点は世界分散／中国は政府後押し

摘要

セミナー前半では、PAN系炭素繊維とピッチ系炭素繊維の各メーカーから現状と将来について説明が行われた。このなかで東邦テナックスの種市伸彦·営業部門インダストリービジネスグループ長は、昨年6月に発表されたSABIC（サウジ基礎産業公社）と伊モンテファイバーによるサウジアラビアでの新設工場計画に対する炭素繊維技術のライセンス供与や米ダウ·ケミカルとトルコのAKSAによるJV（共同事業体）設立など、新興市場における炭素繊維生産プロジェクトが立ち上がっていることに触れ、従来一般的だった日米欧3拠点以外での新規計画を紹介した。