酢ビ、7月東南アジア価格は前月比50＄高の600～650＄で交渉中

摘要

酢酸ビニルの7月東南アジア価格は前月比トン当たり50ドル高の600～650ドルで交渉が進められている。 需給がタイトバランスで推移していることが背景。 これに対し6月の価格は550～600ドルとなっている。 酢酸ビニルのアジア市況は、①2001年初頭から2002年初頭にかけ接着剤向けの需要が大幅に落ち込hだほか、アジアのPVA（ポリビニルアルコール）メーカーが相次いで減産を実施した②2001年3月下旬にセラニーズがフォースマジュール（契約義務を規定した不可抗力条項）宣言を解除した③2001年後半に大連化学（台湾）の年産24万トン設備が稼働した－ことを背景に、2001年1月から2002年2月にかけトン当たり470～475ドル（1，000～1，015ドル→530～540ドル）軟化した。