第8回超鉄鋼ワークショップ-建築構造物に 対する超鉄鋼の適用可能性-

摘要

超鉄鋼は、材料開発のシーズに基づいてNIMSによって開発されてきた。 しかし、今回のワークショップのサブテーマにあるように、JSSCの協力によって使う側のこ－ズをつかみ、今後の材料開発に反映させていく予定である。 コストや製造可能サイズなど、超鉄鋼材料には課題が残されているのが現状ではあるが、近未来の構造材料のひとつになりうるものと考えられる。 また、本ワークショップでの建築構造に関する検討は、おもに超鉄鋼の"高強度"に着目したものであった。 これとは別に、超鉄鋼材料の良好なリサイクル性を活用した建築構造物への適用可能性についても検討する余地は十分にあると考えられる（文章中、敬称略）