「2年後、50億円利益増は最低条件」田邉信司大陽日酸社長が語る復活のシナリオ

摘要

秋の雷撃的人事で会長に復帰した田口博氏が「国難」とまで評した大陽日酸の"非常時"に社長に起用されたのが主にプラント事業畑を歩いてきた田邉信司氏（62才）である。44才から8年間米国の事業に勤務し、帰国後もプラント輸出やオンサイト事業中心で海外や国内大手ユーザーの知己は多いものの、国内ガス営業的にはあまり知られていない。一見、穏やかな学者風であるが、亀戸育ちの江戸っ子、愛矯にも気骨に富hでいる。社長になっても、トレードマークの白髭を剃ろうとはしない。多難な船出にも「やれることをやろうという心境」で臨み、気負いは感じられない「髭の社長」の大陽日酸復活のシナリオを訊いてみた。