(PS174)気体流通法による溶鉄中 g Mg の熱力学的性質の測定

摘要

Mg は酸素や硫黄との反応性が高く、製鋼過程において有用な精錬剤である。しかし、Mg は高い反応性を持つ上に沸点が 1364 K と低く溶鉄中から揮発しやすいことなどから、Mg 添加による効率的な精錬プロセスの検討に必要な熱力学的性質のデータの測定が困難である。Mg のデータを測定する研究が Zhang らにより行われているが、不確実なデータを用いた推算によるものであり、得られたデータの信頼性には疑問が残る[1]。