(J008)Cold Dwell Fatigue 試験におけるTi-6Al-4V 合金鍛造材の破面観察

摘要

航空機エンジンのファン部やコンプレッサー部のブレードおよびディスクなどの重要部位には，耐熱性を高めたTi 合金鍛造材が用いられている。Ti 合金鍛造材の疲労特性について，約450K 以下の温度領域において負荷保持を行うことで疲労寿命が著しく低下することが知られている。いわゆるCold Dwell Fatigue（CDF）として欧米を中心に古くから研究されているが，近年，特にCDF 特性に及ぼす鍛造組織に含まれる集合組織の影響が注目されている。本研究では，Ti-6Al-4V 合金鍛造材から方向を変えて切り出した試験片を用いてCDF 試験を実施し，破面形態もしくは破壊挙動に及ぼす鍛造組織の影響を詳細に評価した。