(J043)超微細粒Al-Mg 合金における温度77K から323K での熱活性化変形過程

摘要

結晶粒径が数μm 未満の超微細粒(UFG) fcc 純金属は結晶粒径が数十μm 以上の粗大粒fcc 純金属と比較して，強度が数倍であるのみならず，室温程度以下における低い温度域では変形応力の温度依存性やひずみ速度依存性が大きく，温度が上昇すると変形の活性化体積が下がる領域が現れる等，特異な力学特性を示す事が知られている．しかし，UFG 純金属で現れる上述した特異な力学特性が，固溶原子と転位が強く相互作用するような固溶強化型Al-Mg 合金のUFG 材で発現するかどうかは不明であり興味深い．