( S211) 溶融CaCl_2 を用いたTiS_2 のカルシウム還元

摘要

現在のチタン製造法であるクロール法は複数の高温プロセスからなり、極めて多くのエネルギーを消費する。溶融塩電解により還元剤Ca を連続的に生成しチタン酸化物を直接還元するOS 法は省エネプロセスであり新たな製錬法として期待される。しかし還元速度が遅く、長時間の電解を要する。脱酸過程を回避し新たな被還元剤としてTiS2 に着目した。硫黄は周期律表において酸素直下にあるが、反応系から酸素系を除外し硫黄固溶量も小さく、金属Ti の高速還元が可能となる。本研究においてはTiS2 を用いたカルシウム熱還元法および溶融塩電解法により還元を行い、新たな製錬プロセスの詳細な検討を行った。