H2-CO 混合ガスによる模擬焼結鉱の還元反応速度(S003_1)

摘要

地球温暖化の原因であるCO2 排出削減のため、鉄鋼業界では「水素活用製鉄技術」を視野に入 れた環境調和型製鉄技術開発(COURSE50)プロジェクトが進行中である1)。プロセス全体の中でも CO2 排出量の多い高炉では、H2 を鉄鉱石の還元ガスの一部として用いることで、CO2 排出量の大 幅な削減が期待されている。またH2 はCO と比較して還元反応の低温?高速化をより促進するた め、プロセス全体の効率の上昇も期待できる。本研究では高炉内でのH2 利用を想定した還元実験 を行い、H2-CO 混合ガス雰囲気における焼結鉱の還元速度の定量化を目指している。本報では H2-CO 混合ガスを用いた模擬焼結鉱の還元実験を行い、還元反応速度を求めた。