熱力学計算を応用した多成分系合金の凝固組織形成シミュレーション

摘要

近年、様々な凝固組織予測シミュレーションが盛hに試みられているが，その多くは2元系合金を対象としている。 その理由は例えばCellular Automaton(CA)法を用いた凝固組織形成シミュレーシヨンの場合,通常過冷度とデンドライト先端の成長速度との関係をデンドライト成長モデル（例えばKGTモデル）を用いて求めるが,多成分系のデンドライト成長モデルがまだ十分には確立していをいことに起因すると思れれる。 また,凝固組織形成シミユレーシヨンは通常温度場を与えるために伝熱計算と連成させるが,多成分系合金の複雑を凝固パスを考慮した凝固伝熱計算が困難なことも理由のーつとして考えられる。 本報告では多成分系合金の凝固組製織形成シミユレーシヨンをThermoCalcを用いた熱力学計算を応用して行つた例を説明する。