(S127)カルシウムシリケートスラグ中への固体石灰の溶解速度に及ぼす第三成分(Al2O3MgO,CaF2)の影響

摘要

転炉あるいは電気炉における、スラグ/メタル間の反応を効率よく進めるためには、精錬剤である石灰石を速やかに滓化させ、目標とする組成の溶融スラグを得ることが不可欠である。CaO の溶解機構や速度に関する研究は継続的に行われてきたが、その多くが転炉スラグを模擬したCaO-SiO2-FeO 系スラグを対象としていた1)。そこで本研究では、二次精錬スラグの基本系であるCaO-SiO2 系スラグを基本系とし、固体石灰の溶解速度に及ぼすAl2O3、MgO およびCaF2 の影響を評価した。ここでは、前報2)に引き続き、さらに解析を進めた結果を中心に報告する。