亜鉛のISP 焼結鉱製造プロセスの高効率化

摘要

亜鉛の乾式精錬プロセスのひとつであるISP（Imperial Smelting Process）は、亜鉛と同時に鉛を製錬できるところに特徴があり、製鋼用電気炉ダストおよび廃棄物ガス化溶融炉や焼却灰溶融炉の飛灰などリサイクル原料からの重金属回収システム構築に極めて重要な役割を持つ。ISP では、微粉原料塊成化のための予備的な焼結処理が必要であるが、主原料の焼結性が低いため、焼結鉱生産性の大幅な向上は難しい。また、循環型社会構築の一端として、リサイクル原料の配合率増加が求められているが、その多くが酸化鉱であるため、焼成時の熱量が低下すること、造粒性が悪いことからその配合率は頭打ちになっている。