脱燐スラグ中に生成した結晶の成長過程

摘要

現在、鋼の高純度化?高機能化による高級鋼の生産は日本の鉄鋼産業において重要な割 合を占めている。その中で重要なプロセスである脱リン反応は、反応効率を上げるために これまで過剰のCaO を投入する事によって行なわれてきた。 しかし、CaO の投入量が多くなると大量のスラグを生成するだけでなく、free-CaO も 多くなるため、スラグの再利用を妨げている。一方、CaF2 を融剤として使用する場合には 環境に悪影響を与えるため問題となっている。このようなことから、CaF2 を使用しない有 効な添加剤の開発やCaO の反応効率の高 い脱リン技術が必要となっている。