過敏性肺炎 鳥関連過敏性肺炎(鳥飼病）

摘要

過敏性肺炎(hypersensitivity pneumonitis: HP)は，原因抗原を長期間反復して吸入することにより感作が成立し，作成立後の抗原への曝露でIII型，IV型アレルギー反応を生じ細気管支周囲や間質に肉芽腫や線維化をきたす間質性肺炎である原因抗原としては，真菌，細菌，鳥類など由来の異種タンパクゃィソシァネートなどの化学物質がある.住居環境，職場環境ともに原因となり，た急性だけでなく慢性の過敏性肺炎も重要な疾患である.その中で鳥由来の抗原を吸入して発症する過敏性肺炎を鳥関連過敏性肺炎(bird-related ypersensitivity pneumonitis) または鳥飼病(bird breeders lung)と呼ぶ.典型的な鳥飼育者の場合には鳥飼病の呼称も適当だが，際には発症時に必ずしも鳥飼育をしているわけではないため，総称して鳥関連過敏性肺炎と呼ぶことが多い.