IV.心房細動の治療心房細動に対する抗凝固療法新規抗凝固薬の特性と注意点第Xa因子阻害薬(リバ 一口キサバン,開発段階の薬剤)

摘要

2012年4月に世界的にも初めての経口投与 可能な第Xa因子阻害薬としてリバ 一口キサバ ンが上市された.従来の抗凝固薬は,複数の凝 固因子を抑制し抗凝固作用を兖揮する薬剤であ り,使用に際しては効き過ぎによる出血などを 防止するため凝固活性をモ二ターすることが薦 められてきた.一方,リバ一口キサバンに代表 される新規抗凝固薬は,アンチトロンビンを介 せず,Xa因子の酵素活性部位に直接特異的に 競合結合し作用する直接Xa阻害薬として開癸 された薬剤であり,固定用量で安定した効果が 期待できる利便性の高い薬剤といえる.我が国 では,リバ一口キサバンに続き,今後アビキサバンカ气更にェドキサバンが心房細動の血栓塞 栓症予防を適応として上市を予定している.こ れらの薬剤の適正使用を図るため,ここにプロ フィールを紹介し,適材適所の使用をお願いし たい.