ベンディングロボットシステムの進化したローディング技術による連続運転の実現

摘要

私達の身のまわりを見渡すと、実に多くのところで板金部品が使われている。たとえば、会社のオフィスでは、電話やパソコン、エレベータやスチール家具、皆が利用するコンビニエンスストアでは、レジやATM、ショーケースや陳列棚、そのほか、駅、学校、工事現場などさまざま場所で使われている。板金部品は、金属の板を切断·穴あけ·曲げ·溶接などの加工工程で製作される。精度については、もっとも厳しい精密板金の部品では、寸法精度±0.2mm以内、角度精度±15分以内を要求される。また、製造業全体で熟練者が減少し、特に曲げ作業者の減少は深刻である。そのため、曲げの自動化への要求は非常に高い。生産現場では、大ロット生産から変種変量生産に移行しており、1日のうちに何度も段取り換えを行い、何種類もの曲げ製品を立ち上げて生産しているのが現状である。現在では、大ロット生産が得意なロボットにおいても、変種変量生産が求められている。