カーボンナノチューブ

摘要

2001年10月,飯島澄男博士がカーボンナノチューブを発見してから10年を記念した国際シンポジウムがつくばで開催された。 カーボンナノチューブ（以下，CNTsと略記）は，その発見からわずか10年で，基礎研究や応用研究は飛躍的進歩を遂げ、今日，さまざまな産業分野で実用化が図られようとしている。CNTsは，黒鉛電極のアーク放電による陰極堆積物の中から発見された。 名前は，電子顕微鏡による観察から，直径が数nmと非常に細くて異っ直ぐな炭素だけからできた中空状の筒であったことに由来する。