工業材料と環境問題

摘要

先月号は、米国SOX法成立の背景を述べ、2006年6月にわが国で成立した金融商品取引法とその中に規定されているいわゆる日本版SOX法の特徴について解説した。 今月号では、米国SOX法の基本的な考えとなったCOSOフレームワークについて解説する。 COSOとは"Committee of Sponsoring Organizations of the Treadway Commission"の略称で、通称はトレッドウェイ委員会と呼ばれている。 このCOSOは、新たな内部統制の統合的な枠組み（フレームワーク）を提示することを目的としており、このフレームワークは、カナダ、英国、韓国などで外部監査における監査基準として次々と採用され、現在では内部統制に関する世界的な標準となっている。わが国における内部統制の枠組みもこのCOSOをベースとしている。 次にCOSOフレームワークにおける内部統制の目的と定義、構成要素について述べる。