ゴム·エラストマー系ナノコンポジットの最近の動向[2]：ゴム系ナノコンポジット(2)

摘要

モンモリロナイト／ゴム·ナノコンポジットに関する最初の研究例は、1991年のトヨタ中央研究所のHukumoriらの報告と思われる。一般に、クレイ（モンモリロナイト）の有機化処理にはアルキルアンモニウム塩を用いるが、NBRとのコンポジット化を目的とし、両末端アミノ基NBRオリゴマーでクレーを修飾してブレンドすると層間が0.5nm広がる。その後、NBRに架橋剤をロール混練して熱プレスで架橋すると、クレー層間表面のオリゴマーとNBRとの共加硫によって、均一にクレーが分散したハイブリッドが得られる。 また、NBRオリゴマー変性クレーを3.9wt％ブレンドすると水素や水蒸気の透過性が70％程度に改良ができる。 最近、Jin-taeらはNBR／有機化モンモリロナイトのナノコンポジットを溶融インターカレーション法で調製した。