THzテクノロジーに用いる透過分光光学材料

摘要

次世代の通信技術、防犯や防災技術、環境技術、マテリアルサイエンス等にテラヘルツ周波数帯城の電磁波を適用する研究が活発化している。 図1にTHz光注1の周波数領域を示す。 わが国では古くから国立天文台を中心に電波天文学としてこれらの周波数帯での研究が精力的·継続的に行われてきている。 このTHz光領域には分子の回転スペクトル、巨大分子の振動モードなどが存在し宇宙の神秘の解明には重安な周波数帯域である。また、室温での熱接ぎが約6THzの振動数に対応することから、生体物質（たhばく質ヤアミノ酸）や生体機能と関連している。 そのため、バイオテクノロジーにおけるたhばく質の構造解析技術や医療診断技術などとしても注目されている。 近年、THz分う覧技術として、フェムト秒レーザを用いたTHz時間領域分光法（THz Time-Domain Spectroscopy：THz－TDS）が開発され、THz分光分析技術の研究がー気に活発化した。 さらにこのTHz-TDSの原理を用いた分光装置が市販されるようになり、THz光による材料物性研究やそれらの応用研究が大きく進展している。