熱膨張の科学／東工大、セラミックの熱膨張を原子レベルで解明、ゼコ膨張複合材を開発

摘要

物質は温めれば伸び、冷えれば縮む。熱膨張はインフラの経年劣化や精密機械の精度を狂わせる原因になるため技術者にとっては悩みの種だ。当然、古くから研究されてきた。学問としての基礎は確立され、ほとhど常識となっている。だが電子密度など原子レベルで熱膨張の要因を調べた例はなかった。東京工業大学の研究グループが原子レベルで熱膨張現象を解明。また温めると縮む金属酸化物を発見し、ゼロ膨張の複合材を開発した。熱膨張が科学と工学の両方で進化している。