航空機への複合材料適用と非破壊検査技術

摘要

近年旅客機から排出されるCO2を削減するため に、一段の軽量化が要求されている。そのため、 従来はエルロン、フラップなどの動翼類やフェア リング、カバーなど、構造重量比で10～15％の 複合材料（繊維強化プラスチック）が適用されてき たが、ボーイング787やエアバスA350XWBでは、 胴体や主尾翼など従来アルミ合金製であった主構 造にも炭素繊維強化プラスチック（以下、CFRP） が適用され、構造重量比でおおよそ50％にまで拡 大している。どの輸送機関よりも構造健全性が 必要とされる航空機に複合材料を適用するにあた り、その品質を保証するための非破壊検査について述べる。