一般缶メーカー、収益悪化続く

摘要

ブリキ原板価格がトン1万5千円近く上昇し、一般缶メーカー各社が厳しい状況に置かれている。原板調達コスト上昇分をユーザーに転嫁できないためだ。代替品が見つかりにくい業務用缶ではある程度の転嫁は可能と見られるが、菓子缶など一般消費者向け容器の値韮げが困難を極めている。「値土げするなら容器を他素材に切り替える」とかたくなに価格改定を拒む業者は多く、実際に取引が終了した案件も出ているもようだ。メーカーは早ければ7月から改定価格で調達した原板での製品を出荷しているが、ユーザーへの価格転嫁が進む気配が出てきそうにない。