2011/12年も米国大豆の需給緩和は見込めずカサダナタネは搾油拡大でタイト感強まる

摘要

大豆およびナタネは国際的な需要の高まりにより，需給のひっ迫感が増している。11/12年もその傾向が続きそうだ。2010/11年度の大豆およびナタネの需給は，シーズン当初の予想以上にタイト感が強まっており，需給緩和の可能性は遠のいている。まず，米国の大豆需給をみると，4月8日に発表された米国農務省（USDA）の大豆需給（表-1参照）では，10/11年（10年10月～11年9月）の生産量は9,061万トンで，史上最高の09/10年（約9,558万トン）に次ぐ高水準である。期初在庫や輸入を含めた総供給量は約9,512万トンで，これは史上3番目の供給量になる。