DuPont，3世紀目に向け再編加速

摘要

米国化学企業の業績発表が続いているが，予想通り大部分の企業にとって2001年は大幅な業績悪化の年となり，第4四半期（4Q）の落ち込み幅はとくに大きかったようだ。 DuPontは，通年では売上高が13％減の247億ドル，利益は特別項目を除き57％減の13億ドル，4Qは売上高が17％減（医薬品事業とポリエステル事業の一部売却の影響を除けば12％減），利益は75％減であった。 昨年UCCなど一連の買収企業を統合したDow Chemicalは，売上高278億ドルと6％減，利益は72％減の4億6900万ドル，4Qは3700万ドルの赤字であった。 このほか基礎化学品メーカーは，Lyondell，Nova，Solutia，Eastmanなど4Q赤字企業が続出，スペシャリティ企業も大幅減益が広がっている。